ひとり暮らし

雑記。日々思うこと。

神保町の路地 ‐風景描‐

神保町

神保町

 

 

 神保町の古本祭りの際。私は靖国通りの街路を岩波ホールの方向へ歩いていた。するとひどく込み合った地点に出くわした私はそれを避けようと左に折れ、小宮山書店主催のガレージセールが前方に見える狭い路地に入った。その路地には灰色の古めかしい、貧しげな建物が建つ路地で、私はそこを早足に、何気なく歩いていたのだが、どのような店かいまいち判然としない建物の前で、これまたどこの国とも知れない外国人(インド人?アラブ人?)数人が、その建物の小さな扉の前に集まっていた。私はその光景に足を止めることも無く、その道を通り抜けようとすると、正面から、この路地の風景の写真を撮る白人系外国人の男性がいた。私はその場所、状況に、どこか見知らぬ異国にいるような解放感を感じ、妙に印象に残っている。